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蚕養国神社とは?

蚕養国神社について
 昭和12年(1937年)、上小蚕糸業同盟会は蚕糸業界の尊祟神として蚕影神社の建立を決議しました。具体的には上田大星神社の摂社蚕養国神社の増営をすることとなり、同15年各種団体からの選出を得て委員会を設置(委員長:成澤伍一郎・元上田市長)、募金を開始すると共に、紀元2600年記念と併せて境内を拡張、増設工事に着手しました。

 竣工は昭和16年4月28日で、同時に遷宮奉祝祭が執り行われました。以後、関係者によって例年蚕糸祭が開かれています。




 上田上小地方には、養蚕、蚕種、絹糸製造、上田紬織物、和装店、小県蚕業学校(現上田東高校)、上田蚕糸専門学校(現信州大学繊維学部)など、文化、教育、産業各方面にわたり繊維産業に関わっている方も多く、各種ハイテク素材の原点は繊維産業であり、蚕都上田であることに誇りを持ち、新上田の各種産業の発展と人々の幸せを願い、環境整備事業を進めています。


蚕養国神社の石柱 
 初代上田蚕糸専門学校長 針塚長太郎筆による石柱。

「満蔟繭如甕」
満ち蔟(アツマ)りたる繭は
大甕(オオカメ)の如し、の意
「梨民気自春」
諸人の心は自然と春の
ようになっている、の意



蚕養国神社 守護神像


高さ63mmの女神像。
蚕が繭になる寸前の
5齢の大きさと同等です




蚕養国神社 設立趣旨と役員名簿


 上小蠶絲業同盟ハ昭和十二年蚕糸界
 ノ覇者タル小縣郡市一圓ノ尊祟神トシ
 テ蠶影神社建立ヲ決議シ関係者熟慮ノ
 結果
古来神徳顕著ナル縣社上田大星
 神社境内攝社蠶養國神社ヲ御増榮以テ
 益々神助ニ浴シ尊祟ノ中心タル可キモ
 ノト決定セリ
 依ツテ昨年各種団体ヨリ委員ヲ挙ゲ郡
 市全般其他有志者ヨリ多額ノ奉賛金ヲ
 得紀元二千六百年記念トシテ神威ヲ拡
 張シ御増営工事ニ着手茲ニ竣工ヲ告ゲ
 タシ而シテ遷宮奉祝祭ノ吉日二十八日
 ヲ例祭ト定メ蠶絲祭ヲ執行シタリ
昭和16年4月28日
発起 上田蚕糸業同盟会
 社 掌 金井 元次郎
 委員長 成澤 伍一郎
 副委員長 小宮山 善四郎
 専務委員 加藤 澤太郎、林 総一郎、松野 喜太郎
片岡 一朗、花岡 数幸
 会 計 島川 林右衛門
 石 工 薮田石材店


奉賛者芳名簿(蚕養国神社石碑より)
 昭和16年度 奉賛者芳名簿
 平成19年度 奉賛者芳名簿


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